リノベーション工事10日目。
モデルルームの現場へ行くと……床をつくり始めていました。
まるで、床が浮いているようです。
今日はこちらの床のしくみについて紹介いたします。
この床の作り方は「置き床方式」といって、主にマンションで使われる工法です。
「支持脚」と呼ばれるT字の部材の上に、床の下地となる「パーティクルボード」
という板を固定して床を上げています。
支持脚は、防振ゴムが付いた支持ボルトと、床を受けるためのボードがセットになっています。
この支持脚の長さは、設定した床の高さによって決まるので、
床の高さによってボルトの長さが違います。
また、高さの微調整できるので、不陸の調整も簡単にできるそうです。
高さの違いがわかるよう、並べて撮ってみました。
置き床方式のメリットは2つあります。
① 下の階に音が伝わりにくい
防振ゴムで振動を吸収するため、足音などが下の階に伝わりにくくなります。
かつての工法ではコンクリートの床スラブの上に直接床を貼っていたため、
防音の床材を使用したり、カーペットにしたりと、
下に音が伝わらない工夫をしなければならなかったそうです。
置き床方式を採用することで、一般的なフローリング材やタイルなども選べるようになり、
インテリアコーディネートの幅が広がります。
② 水回りの配置を自由に変えることができる
置き床方式では、支持ボルトで床を上げることで、コンクリート(床スラブ)と床の間にすき間ができます。
すると、下の写真のように配管を床下に通すことができます。
かつての方式ですと、床スラブに直接床を貼ってしまうため、
このように床下に配管を通すことが出来ません。
置き床方式にすることで、水まわりの位置を変更できたり、
施工後に配管の点検やメンテナンスがしやすくなります。
この現場ではキッチンの位置を自由に変えることが可能となりました!!
このように、置き床方式はマンションでの暮らし方をより自由にしてくれるのですね。
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